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【台風が直撃した時、現地スタッフはどんな行動を取っていたのか?】

台風22号の被災者支援への温かいご支援とご協力、誠にありがとうございます。日本ではあまり報道がされていない今回のフィリピンの台風被害ですが実際に台風が直撃した11月11日〜12日にかけて、現地はどのような様子だったのか、現地のスタッフはどのような行動取っていたのをカシグラハン在住スタッフのHannaに話を聞いてみました。

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11月9日に大型の台風がルソン島を襲うというニュースを見ました。私たちは10日前に台風19号(Rolly)を経験しており、台風19号は事前に報道されていたほどの被害を私たちの地域にはもたらしませんでした。そのため住民の間には「きっと今回もたいしたことはないだろう」という気の緩みがあったのかもしれません。11月11日は13時頃から雨が降り始めましたが、強い雨ではなかったのでそこまで心配はしていませんでした。

20時ごろにSNSやネットニュースでカシグラハンの周辺地域で洪水被害が発生していて、人の首の高さまで浸水しているという状況を知りました。既に多くの人が救助を求めていて、この台風22号が大きな被害をもたらし始めていることに気づきました。

その後私たちは地域に住む受益者に「最悪の状況に備えて準備・避難するように」とメッセージを送り始めました。しかし22時に停電が発生してしまい、通信も非常に不安定になってしまったので連絡を取り合うことが少しずつ難しくなってきました。23時頃にはカシグラハン内にかかる橋が壊れたという情報も聞きました。川が氾濫してカシグラハンに流れ込んできてしまいました。

私たちの多くの受益者は11時半までにはなんとか避難をすることができました。避難場所は学校か私たちの運営する図書館です。強い雨と暴風は朝の5時頃まで続きました。午前1時頃には一部のエリアで水かさが屋根にまで到達し、屋根の上で救助を待つ住民もいました。しかし今回の台風の影響で非常に広範囲に渡って洪水被害が発生したため、救助活動も難航していました。

午前5時以降雨は段々と弱まり、7時ごろには一旦止みました。私は地域の様子を見るためと避難者のための食糧を購入するために外に出ることを決意しました。幸いにもメインのマーケットは大きな被害を受けておらず、食糧を購入することができました。

そのあとカシグラハンの中でも最も洪水被害を受けやすい地域の様子を見に行きました。既に雨は止んでいたにも関わらずまだ水は膝の高さほどまで残っていました。昼の12時頃には水がようやく引いていきましたが、その時には水道の供給が停止してしまいました。その時に「緊急で水の支援が必要だ」と感じ、スタッフにすぐに報告をしました。それにより翌日には水の配布を実施することができました。

その後も友人たちから食料品や衛生用品、衣類などの寄付を頂いています。今後も水・食糧・衣類などを中心に被災者のニーズに合わせた支援活動を実施します。

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ソルト・パヤタスには活動地であるパヤタス・カシグラハンに在住しているスタッフもいます。そのスタッフの存在により、今回の緊急時に素早い対応ができたり地域のニーズを正確に把握したりすることができます。

自分自身も被災者の一人であるにも関わらず、住民へ避難するように連絡をし続け、翌日誰よりも早く地域の様子を見に行って「水がすぐに必要だ」と判断したHannaの勇気ある行動のおかげでいち早く支援活動を開始することができました。

まだまだ現地では水・食糧・衣類・寝具などの物資が足りていません。皆様のご支援・ご協力、どうぞ宜しくお願い致します。

ソルト・パヤタス 井上

 

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