フィリピン パヤタス地区でのスタディーツアー、ワーク体験、ボランティア

ソルト・パヤタスについて

特定非営利活動法人ソルト・パヤタス (以下、ソルト) は、

フィリピン・ケソン市パヤタス地区とその周辺の貧困地区で、人々が、望む未来を自らで描き、自らの力で実現していけるよう、子どもと女性を中心に教育と収入向上の支援を行う団体です。

ソルトの目指す社会(Vision)

全ての人々が、国籍に関わりなく健康で最低限度の文化的生活を実態として保証され、「差別のない」「貧困のない」「不正な外国勢力の介入のない」「不当な拘束・嫌がらせのない」「戦争のない」「環境汚染のない」公正な社会。

ソルトの使命(Mission)

・貧困に苦しむ人々が、自己の能力の発見、向上を通して、自信と希望をもち、生活の向上を 果たしていくための具体的支援を行うこと。
・貧困・格差の問題に関する理解を深め、公正な社会をめざし地域・職場・学校で活躍する人材を育てるための啓発および研修事業を行うこと。

団体概要

♦ 団体名  :認定特定非営利活動法人ソルト・パヤタス
♦ 設立年月日:1995年1月1日
              ※法人設立 2008年6月25日
              ※認定NPO取得 2016年5月16日
♦ 所在地  :福岡事務局(本部) 福岡県糟屋郡篠栗町大字篠栗3686-1
       東京事務局(ボランティア職員中心) 東京都世田谷区で活動
♦ 代表理事 :小川博
♦ 職員   :日本人専従職員3名、日本人非専従職員2名、日本人ボランティア職員10名
       フィリピン人専従職員5名
♦ 役員   :小川博(代表理事)、井上広之(事務局長理事)、大井知文
       小早川遥平、間宮菜々子、上田壮一朗、小川恵美子、榎本正樹(監事)
♦ 事業   :子どもエンパワメント事業
          女性エンパワメント事業
        現地体験事業

団体設立のきっかけ

1994年夏、フィリピンへのスタディーツアーで、保育士をしている女性と高校の教師をしている女性が出会いました。二人はパヤタス地区でホームステイを体験し、ゴミ拾いをして働く人たちの暮らしの厳しさや子どもたちが遭遇する辛い現実について知りました。そして同時に、住民の笑顔とやさしさに触れました。

翌年、パヤタスに日本からの支援金で幼稚園ができました。二人は幼稚園の建設費を集めるために日本で少し協力をしていたので、開園式に参加しました。そして、そこで知りました。幼稚園を卒園しても、小学校に通う学費が出せないため、せっかく文字を覚えた子どもたちが学校ではなくごみ山に行って働かなくてはいけないと。

二人は幼稚園を卒園する19名の子どもたちのために、周囲の友人・知人によびかけ、ひとりひとりの子にスポンサーを見つけました。「19人の子どもたちを学校に・・・」二人のささやかな活動から、ソルト・パヤタスがはじまりました。そしてその活動は徐々にマニラに滞在する学生や駐在員の方たちの協力を得て、受け継がれ広がっていきました。

主な活動

フィリピンマニラ首都圏北東部ケソン市パヤタス地区、リサール州市カシグラハン地区における、次の事業
① 子どもエンパワメント事業:小、中、大学生への奨学金支援、補習教育、ライフスキル教育、子ども図書館作り
② 女性エンパワメント事業:手刺繍製品の製作、販売を通した女性のための収入向上支援
③ 現地体験事業(スタディーツアー)
その他、災害時の緊急支援、国内での講演活動等

これまでの活動

1995-現在 :奨学金支援(子どもエンパワメント事業 継続事業)
1995-現在 :スタディーツアー(現地体験事業 継続事業)
1996年-2002年 :医療支援事業/コミュニティーヘルスワーカーの育成研修
コミュニティー薬局支援事業/無料診療クリニック
1997年-2003年 :栄養不良児のための栄養事業
2000年7月-12月:パヤタスのごみ山崩落事故に伴う緊急支援事業
2000年-現在 : 女性収入向上支援(女性エンパワメント事業 継続事業)
2002年-2010年 :歯科治療活動
2002年-2012年 :小学校就学前児童対象デイケアセンター運営
2009年10月-12月 :台風オンドイ被災者緊急支援(リサール州)

2013年11月-1月 :台風ヨランダ被災者緊急支援(レイテ島)

私たちが大事にしていること

現地に行って、住民の暮らしを知り、その背景を知れば知るほど、見えてきたことがありました。

ゴミ処分場の周辺には、激しい貧困、強者から弱者への暴力的支配、強制立退き、環境汚染といった様々な問題が存在し、その中で多くの人々が過酷な生活を強いられています。そこには、都市部の開発により強制的に住む家を壊され移り住まざるを得なくなった人、田舎の苦しい小作暮らしから抜け出すため自ら選んでやって来た人、内戦によって避難民としてやってきた人、自然災害によって生活基盤を失った人などが住んでいます。
戦争によって肉親を失ったという人たちとも出会いました。第二次世界大戦中、日本兵約50万人がフィリピンで命を落としましたが、その倍以上の約110万人のフィリピンの民間人が戦争に巻き込まれ亡くなっています。

活動を続ける中で、私たちはこう考えるようになりました。

今、私たちが目にしている貧困は、フィリピン一国の原因によって作られたものではなく、スペイン・アメリカ・日本の植民地支配と戦後の世界システムが作り出してきたものです。パヤタスに象徴されるフィリピンの貧困、激しい格差の問題は、フィリピン一国の努力や経済発展だけで単純に解決される事ではありません。フィリピン政府の取り組み、自助努力がなければならないのはもちろんですが、国際社会からの理解や応援が必要です。とりわけ国内で弱い立場におかれ、自分たちの権利や声を届けることが困難な人たちにとって、海外からの応援は不可欠です。彼らと直接つながり、その声を多くの人に伝えること、そして、彼らが今を生き抜き、状況を自らの力で変えていくため「教育」と「仕事」の機会を作り、物心ともに支えていくことは、とても大切なことだと考えます。

この問題に関わるとき、私たちは自分たちもまた貧困問題を作り、維持させている当事者であることを思います。そして自分たち自身も、格差が拡大している今の社会の中で、危うい立場にいるのではないかと思います。現地の人と交わり活動する中で、私たちはフィリピンの人たちが抱える問題と、日本国内の問題との類似性に気付かされ、つながっていることを強く感じます。

日本からフィリピンを支援することから始まった団体ですが、これまでの交流や、2011年の東日本大震災の際のフィリピンからの災害支援によって、一方方向の支援から相互に助け合う活動に変わってきました。

今、私たちが大事にしていることは「顔の見える付き合いを、続けること」、「今ここからできることをやること」そして「支援される立場から支援する側に変わっていく人を増やしていくこと」です。

貧困問題、行き過ぎた残酷な格差の問題は、共通の問題です。とても大きな、個人レベルではどうにもならない問題です。でも、解決できないものとは考えません。望ましい未来の姿を共有し、そのために小さな挑戦を繰り返し、目に見える変化を作り、もっと困難な状況にいる誰かのためにその成果を広げていく…その取り組みの連続が、私たち自身の未来を作ることになると信じます。

フィリピンの貧困地区に住む子どもたちや女性たちと一緒に進めるこの運動に、あなたも参加しませんか?

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