ライフスキル教育について

なぜライフスキル教育が必要か

貧困地域で生活する子どもたちは日々様々な困難に直面しています。貧しさ故に親からは「学校に行かずに働け」と言われたり、家族からの暴力を受ける子もいます。薬物の誘惑もあります。このように困難な状況が日常的であることが原因で、子どもたちは学ぶ意欲や未来への希望を失ってしまい、学ぶことを諦めてしまいます。

そこで私たちが、彼らとその親にとって経済的な支援以外にも重要だと気づいたものが、「ライフスキル」という概念でした。世界保健機関(WHO)は、ライフスキルを「日常の様々な問題や要求に対し、より建設的かつ効果的に対処するために必要な能力」と定義しています。具体的には、問題解決能力や創造的思考、コミュニケーション能力や共感する能力等のことです。

具体的な活動内容

私たちはライフスキル教育として主に以下の2つの活動をしております。

・図書館での活動
・公立学校と連携した調査研究活動

図書館での活動

2010年にパヤタス、2016年にカシグラハンに建設した子ども図書館で読み聞かせやお絵かきなどのワークショップを実施しています。ワークショップを通じて子どもたちは「自制心」「やり抜く力」「創造力」「コミュニケーション能力」ライフスキルを育むことができます。また青年向けには将来のことを考えるワークショップも実施しています。

公立学校と連携した調査研究活動

ライフスキルが学歴や収入に大きく影響を与えるという研究結果はあるものの、どうすればその能力が伸びるかの答えは、まだそう多くありません。そこで私たちは困難な状況に置かれている子供達にとってどのようなライフスキル教育が有効であるかを明らかにするために、日本の大学教授と現地の教育機関と連携した調査事業を実施しています。

この調査事業では公立学校に通う子どもたちの中からランダムにライフスキル教育を受ける子を抽出し、一定期間提供するプログラムを受講してもらいます。その後、プログラムを受けていない子達との比較を数年にわたって追跡調査します。そうすることによって私たちのライフスキル教育が子供達の未来にどのような影響を与えるかを確認することができます。

タブレットを使用した家庭訪問調査
タブレットを使用した家庭訪問調査

ライフスキル教育が目指すもの

私たちソルト・パヤタスでは独自にライフスキルの定義を決めました。

ライフスキルとは困難を乗り越え、自分と他者の幸福のため、選択、決断、行動ができるようになるためのスキルと心の持ち方。

私たちが重視しているのは「他者の幸福のため」と言う部分です。
まず第一には私たちのライフスキル教育を受けた地域の人々たちの生活が変わる事を目指します。
そしてそのあと、地域の人から地域の人へライフスキル教育が受け継がれていく「恩送りの循環」を生み出すことを私たちは目指しています。

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